「俺がお前みたいなデブを、本気で好きになると思った?」

何それ…じゃあ、私にかけてくれた優しい言葉や、私に向けた笑顔は全部嘘だったの?


〔大体お前みたいなデブでブスなやつ、リュウが好きになる訳ないじゃん!〕
〔本当本当!鏡見てみれば?〕
〔でも賭けはリュウの勝ちかぁ〕
〔当たり前か。こいつ男に優しくされた事無いだろうし!〕


みんな好き勝手に私をバカにする。

『賭け?』

「そう!一ヶ月でお前を落とせたら俺の勝ち!商品はドリンクバー♪」

〔そう言うことだから!〕
〔じゃあ早速ファミレス行きますか♪〕
〔お腹空いた!〕


彼らは楽しそうに教室を出て行った。

頭が真っ白なまま家に着くとメールが来ていた。



From:リュウ
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騙してごめんね♪今みんなとファミレスです!タダでドリンクバー♪♪!
‐END‐



丁寧に写真まで添付してあった。そこに写っている彼らの笑顔が憎かった。

人は人をこれほどまで憎めるという事を、この日初めて知った。


そして誓ったのだ。私の人生全てを賭けて復讐してやろうと。