豊Side


よし!なんとか観覧車までたどり着いた。
リュウと麻衣子ちゃんにも言われたが、正直チャンスはここしかない!

頑張れ俺!


「さっきからどうしたの?」

優衣が不思議そうに聞いて来た。

「何でもない!夕日、綺麗だな。」

「そうだね。」

…ヤバイ。緊張し過ぎて普段通りに会話出来ない!

「やっぱり変だよ?どうしたの?」

「あのさ…。」

「何?」

言え!言うんだ!
好きですって!

「す……………すごい弁当美味かった。」

「あ…、ありがとう。」

ダメだぁ。言えない。

「お前ってさぁ、好きな奴いないの?」

「………どうして?」

「いや…。」

「………いるよ。」

「そっか。」

いるのかよ!しかもなんだ?この微妙な空気!
まぁ俺が原因なんだけど…。
告白…どうしたら良いんだ?
して後悔するか、しないで後悔するか。

男、豊。
これから告白します!



「あのさ、」