観覧車はもうすぐ私たちの番だ。

こっそり三人で合図した。

『あれ?…トイレに忘れ物して来た!ちょっと取って来る!』

「えぇ?もうすぐ順番だよ?」

『ごめん!鍵とかも入ってるから!』

「じゃあ俺も行くよ。トイレ我慢出来そうにないから。」

「リュウくんも?」

『って事で行って来ます!』

慌てる優衣と緊張した豊くんを残し、リュウと急いで列から離れる。

優衣、騙してごめんね!

豊くん、頑張れ!