指定の制服に身を包み
薄い化粧をして
ミルクティー色の腰まである髪の毛を
横に流す。

いや、意味はないんだけど。



全身鏡で身なりをチェックする
プライベート用の携帯と男用の携帯
目薬 財布 イヤフォン 化粧ポーチ
を鞄に詰め込む


こんくらいでいいかな?


と中身を確認してから
誰もいない玄関を開ける


外に出た瞬間 朝なのに
まっキラキラに輝く太陽に
目を細める


ここから学校は 歩いて05分もかからないところにある



中央学園 略して中央
名前からして高級?と思う人たちもいるだろうけど、ここは高級なんて
言葉からかけ離れている有名な
不良高校なのである。


ーーー01年前 一樹が、全てだった私は
地元から離れ隣県の街に引っ越してきた

一人暮らしだし 親に振り込まれた金は使ってなかったからかいくらでもあるため
引っ越しには苦労しなかった