BLUE STONE 壱




レツを見れなくてギュッと
なにもかも否定するように
目を瞑った。


レツは私から静かに降りると
離れていく。


その行動に私は一瞬戸惑うが
すぐに理解した。


「ああ、拒絶された、と」。だけど私はひどく落ち着いていてそんな自分が怖いとさえ思った


レツを見てみればタバコを吸いながら
私を静かにみていた。


「そんな顔してんじゃねぇよ」


と無表情でいうこの男は
やっぱりただ不器用なだけで


『……拒絶』


と小さすぎる私の声はやはり
レツに聞こえていなくて


「…あ?」


と返された。


『拒絶、しないの?』


これで「NO」と返ってきたら
相当落ち込むはずなのに
拒絶しないの?なんて聞いてる
私は本物のバカだと思う


レツの返事が怖くて
俯いているとレツは
タバコを吸い終えたのか
私の目の前まで来ていた


『……拒絶したいならして?
私を追い出してくれても
構わないんだよ?


実際あの女が言った事は
嘘じゃない。だけど


本当でもない』


人は噂が好物だ
実際見た事もないくせ
噂で人を判断してしまう


そしてその噂を笑いながら
広めていくーー……


残酷で醜いこの世界に
足を振りいれたのは
紛れもない私ーー……