「ちょっと!そこの女!!
レツ様のバイクに乗ってんじゃないわよ!!」
とキーキー声で叫ぶ女。
その女の声がやけに
でかかったからか
他の女たちもわたしに視線を向けた。
女たちの顔が ひどく歪んだ。
「さっさと降りなさい!」
「そーよ!図々しいにも
ほどがあるわ!!!」
あー煩い。
それを無表情で見届けていると
一人の女が私の腕を
引っ張って無理やり降りさそうとする
「いい加減に…って貴女っ」
私の顔を見た女が急に
腕を持つ力を緩めた
ショウシは心配してくれたのか
険しい顔でこちらに向かってきてくるのが視界の隅で見えた。
レツは女たちを酷く冷たく睨んでいた
その睨みに女たちは一気に
顔を青くさせた、
そして…私の腕を持つこの女は
私を見ながら未だに
目を見開いている