BLUE STONE 壱






「こいつってケイちゃんを?」


と驚くショウシとは別に
レツは至って冷静で。って


『え?!私?!』


私が行くの?!Blue stoneに?!
思わず立ち上がっていると
横からショウシがごめんねなんて
言ってくるからビックリした


何に対して謝ってるんだショウシよ…


「俺らはほとんど夜はBlue stoneにいてるんだよ。
まぁレツの気分次第であそこは開かれてるようなもんだから」


ショウシは私にそう話す、が
レツの気分次第でってことは…


『じゃあ、いつ開くかも
わからないってこと?』


「そうゆう事」


……御愁傷様じゃんお客さんたち。
私の考えがわかったのかショウシは


「そこは大丈夫だよケイちゃん」


『…へ?』


「レツはまぁこんな綺麗な顔してるし
レツが気分次第に店開いた所で
客らは何にも言えないんだよ。
風神のトップを背負った男に
Blue stoneのボスだしね」


『…………』


「レツと俺をここら一帯で知らない奴はいない。
それに、レツには頭も上がらないんだよ」


『な、なんて得な男なの』


と思わず口に出てしまったため
口を押さえたが既に遅し。

ショウシは笑いを堪えるように
笑いまくり、レツは眉間に皺を寄せる


「レツにそこまでいう女。ケイちゃんぬらいだよ。ははっ」


と笑うショウシ。
充分失礼なんだと思うけど
なんてゆーか、口が止まらないというか。


と頭の中で言い訳をしていると
レツは軽く微笑んでから


「上等だ、華衣」


と怪しく口角を上げたのだった