レツはそれからバイクを走らせる
途中で追っかけか何だかしらないけど
女が、とりあえず煩かった。
「レツ様〜〜」
「きゃーー抱いてー!」
「は?何あの女」
「気持ち悪いんだけど〜〜」
最初らへんはレツ様レツ様だった癖に
最後らへんは私への悪口ばかり
飛んできたので本当に鬱陶しかった。
有名も得しないなぁ…
なんて考えていると
レツのバイクの、スピードが
段々落ちていく気がして
レツの、大きな背中から
顔を少し出してみれば。
『……!』
一軒の普通の建物の中に
下へ降りる階段があった。
多分ここが地下へいく階段
なんだろうな。
なんて思ってるうちに
レツはバイクを止める
「…おい」
『なに?』
「離せ」
……え?
『……離す?なにを?』
なにを言ってるんだろうか……
するとレツは私の手を
解いてバイクを降りた
あぁ!なるほどな
手を解いて欲しかったんだね
それならそれで言ってくれれば
良かったのに。
レツのぬくもりを感じなくなった
身体はやけに寂しく感じた。
いつもそうだレツは
『言葉が足りない』
私はそう口にすると
レツの鋭い視線が私を威嚇する

