『っ…私はただ一樹の隣にいれたら
それだけで、幸せでっ』


涙を堪えながら必死に強気に行った声さえも震えていて、
だけど一樹の、前では泣きたくなかった
泣いたら負け そんな変なプライドが私を支配する中
一樹は鼻で笑うと


「ほらほらそうゆうとこ」


『…え?』


「そうゆうとこが面倒くさいんだよ」


「何々?一緒にいれたら満足って
今時そんなやついるの?
お前はすぐにヤらしてくれると思ったんだけどなぁ……」


満面の笑みで頭をかきながら、いう彼は
私の知らない彼で
ああ、これが本性なんだな
っと改めて思い知らされた


これは 夢を見てるんでもなくて
現実ーーー…


「ま、無駄な時間ありがとねー」


そういって手を振りながら去っていく彼の背中を睨みつけた