BLUE STONE 壱






どうやら私はレツから
嫌われてしまったらしい。
まぁ別にいいんだけど。


『…本当可哀想な人』


とつい言葉に出してしまった私を
レツは眉間に皺を寄せたまま睨む


「……お前になにがわかる」


『なにもわかんないしわかろうとも思わない。
ただ本能かな。レツさんが可哀想だって一目見て私はレツさんが
可哀想な人だと思ったのかもね』


ハッと嘲笑うレツは


「ーー…馬鹿馬鹿しい」


とタバコを吹かしながら
そう低く呟いた。


その深い深いレツの闇に
気づかないふりを、しながら
乱れた髪を整えて


『で。私は帰ればいい?』


と嫌味ったらしくいうと
レツは私に見向きもしないで
奥の部屋へと消えていった。


帰れってことだよね。


Blue stoneは私には合わない。
それはわかったのならば、
もうここに来ることも
ショウシに会うことも
レツに会うこともない。


腰をあげると ドアへと足を進めた。


ガチャっと真新しいのか
軽いドアをあげると外には
心配そうに立っていたショウシ。





『……ショウシ?』



と私が遠慮がちに呼べば
ショウシは慌ててこちらを振り返った




その顔はいつどなく弱々しくて
眉を垂らしていて。





『どうかしたの?』




と首を傾げれば。