BLUE STONE 壱







「……あ?」



そのドアから出てきた男を
見た瞬間。息が止まるかと思った。


奥から出てきた男は
銀色に輝く髪の毛を無細工にセットしていて
深くて黒い切れ目でじーっと見ていたら吸い込まれそうになる二重の瞳
高い鼻に、薄い唇。

こんなかっこいい人は見たことなかった
もはや、人間なの?と
疑うほど綺麗で整ったかおをしていて



ショウシも驚くくらいイケメンだけど
この男は比べ元にならないくらいイケメンで。


ただ男からでる雰囲気は
冷たくて人を寄せ付けない。


私がボーっと男を見つめていると



「あーっと、レツ。いたんだ」



レツ?この男が?



ショウシを見た後 レツを見ると
視線が絡まり合う。


だけどそれは一瞬で
レツは私を冷たい瞳で捉えると
すぐにショウシに視線をうつす


「…おい。なんだよこの女」


と明らか迷惑そうにショウシに言った
今の今まで男にちやほやされてきた
だけあって、こんな扱いを受けたことのない私は今までにない好奇心が知らないうちに芽生えていた。



「可愛いだろ?ケイちゃんってゆうんだけどさっき邪険に絡まれててさ」


……邪険?


私の辞書にない言葉にまたもはハテナマークが飛び散る。


「だからなんだってんだよ。
ほっときゃあ良いだろ」


とレツと呼ばれる男は
冷たくそう言うが


「ほっとけてたら、ほっといてるよ」


と、困ったようにショウシは笑う。
……暇すぎ。


私は足元に視線を落としてため息を一つこぼす。


今日何回目のため息だろうか
いつか聞いたことのたる
〈ため息ばっかりだと幸せが逃げていくよ〉って。
ため息だらけだから幸せは逃げていくんだろうなぁ…


幸せを逃さないためには
吸ったらいいんだっけ?


なんて考えながら
息をスーッと吸ってみる。



なんて呑気なことをしていると
プッと笑う声が聞こえた。



その声の持ち主ショウシを見てみると
案の定 ショウシは
肩を震わしながら笑いを堪えてた



「な?わかるだろレツ。
この子がほっとけない理由」



なんてわけのわからないことを言い出すショウシ。