「大丈夫だった?ケイちゃん」
と顔をのぞかせながら
本当に心配そうに言うショウシ
『うん。平気。
あんなの慣れっこだよ』
とさりげなく言ったつもりが
ショウシは目を見開くと同時に
頭を撫でてから足を進めた。
『あ、マミ…さんはショウシの彼女?』
と言うとショウシは足を止めて「は?」と言わんばかりの顔をした。
む。なによ。
「マミが俺の?」
『うん。なんか一人だけショウシに話しかけに行ったからそうかなって』
「あー…違うよあんなの彼女にもしたくないよ。」
『あ、そうなの?』
てっきり彼女だと思ってた。
「マミはBlue stoneの…うーん。
説明しにくいなぁ。常連?餌?」
…餌???
さらにハテナを、飛ばす私を
困ったようにみるショウシ。
「レツに抱かれたくらいで
レツの女気取りしてるただの
勘違い女だよマミは」
ふーん。
『そうなんだ』
私から聞いたくせに興味ないみたいな返し方をした私はふと疑問に思う。
『……レツてだれ?』
それと同時だったと思う
奥の豪華そうなドアが開いた。