そのお店に近づいていくと共に


「きゃーーーショウシさーん!」
「ショウシさんよ!!」
「道を開けなさいっ!」





と女の人たちがショウシを
見て騒ぐ。


そして私とショウシ…いや、
ショウシが通れるように
人だかりの中から出来た道。


そこをショウシは無表情で
歩いていく。



先に見えるのは、ブルーの光を浴びた階段。



その更に上には 豪華なドアが待ち構えていて、凄いと思った。


私が知らない世界が見えた気がした。





そこを躊躇いもなく歩いていくショウシに必死についていくと




「ショウシさん、お疲れ様」




とケバい化粧に露出をしたドレスを身にまとって長い髪をクルクル巻いた女の人。



ショウシが通っていく道を
キャーキャー言いながら
見ていた女の人たちの中で
この人だけが片手にワインを
持ってショウシに話しかけた。





「あぁ…。ありがとうマミ」





そう静かにいうショウシは
私の時と全く態度が違うくて
これも仕事のうちかな?
なんて呑気に マミと呼ばれた人と
ショウシのやり取りを見ていると






マミが私に視線を移したのがわかった