古びたドアをぐっと押し上げると
心地よい風が私の頬を掠めて
綺麗な晴天が私を迎える。


『ん〜っ』と背伸びをすると
自然に緩む頬。


ここは私が私で居られる場所の一つ
日頃の息抜きをする場所 と
いっても過酷ではない。


フェンスあたりまで行くと
フェンスに背中を預ける。


静かに足元にあった視線を
上にあげる。とそこには
眩しいくらいに青くて綺麗な晴天が
広がっていてーー…


こんな青くて汚れ一つない空を見上げながら、私がどれだけ汚くて
どれだけ醜いなんて
手に取るようにわかった。


どこまでも繋がっている空に
無意識に手を伸ばす。


…届かない。


なんて当たり前の事を
呟いてる私はただの馬鹿で。