BLUE STONE 壱




私の教室は1-C

今は08:40 結構時間食っちゃったな…
顔を少し歪めてから
教室に足を踏み込む。


私が入った途端 今まで
騒がしかった教室はシーンと
静まり返る。

これはもう慣れたこと。

それと……


「まーた男とヤったんだってぇ」
「うっそ、また⁉︎ 信じらんなーい」
「さぁすが微笑の悪魔ぁ」

とケバい女たちが私に聞こえるように言ってくる悪口にも慣れた。

微笑の悪魔は、私に付けられたあだ名
男を誘う時に無表情な、私は
微笑む。
そして、顔とは似合わない男遊びに
付けられたあだ名が微笑の悪魔。

自分でゆうのもなんだけど
私は顔が整いすぎてる
それでか、男達が私の周りに
寄ってたかって私はただ男達の
欲に答えてあげてるだけ

それのどこが悪いんだろう
むしろ感謝してもらいたいわ
なんて考えながら
今もまだ続く私への悪口を
全部無視して席に着くと
私の周りにやってくる哀れな男達



「ね!今日夜 俺ん家こねぇ?」
「ああ? お前一昨日だったろ?」
「ケイちゃん最近相手してもらってねぇし今から保健室いかねぇ?」


そんな男達が私の席の周りで
言い始める。


馬鹿馬鹿しいと思いながらも
答えてしまう私はやはり
微笑の悪魔と言われても
おかしくないのかもしれない。