「だってあたし可愛いし」
そう言うと、はいはいなんて流されるけどね。
そんなあたしには今、狙っている獲物がいる。
「あ…!そろそろ来る!」
隣のクラスの、柴田 潤くん。
きっちり上まで閉めたワイシャツに元々の色素の薄さでふわりとした色の髪の毛。
なんだか彼の全てがあたしの野性的な本能を駆り立ててしまうらしい。
「はぁぁ…柴田くん…」
あたしが一声かければ柴田くんもコロッと落ちるはずだけど
あたしはそこらへんは無駄に真面目らしい。
「告白は今じゃない」なんて勝手に分析済みだから
まだ柴田くんに声を掛けたことすらない。

