「で、お前は神村を帰らせた、と?」






「当たり前じゃないですか。知りませんよ、あんな人。」







「はぁ〜。お前らなぁ。教師の中でも有名なんだぞ。二人の不仲は。」







「はぁ?!んなの知りませんよ。私はあの人とは仲良くできません。」






先生と散々言い争い、学校を出た。
雨が降ってた。




「最悪…。」




私の今の気持ちにそっくりだ。
もう泣いてしまいたい。





靴箱に行くと、私のロッカーに何かがかかっていた。





「…傘?」





誰だろう。
琉斗かな。

とりあえず借りて帰ろう。