好きと嫌いは紙一重

「僕はいなくならないよ。明梨のことを一人になんてしない。」






「絶対だよ?」








そう言って、私は琉斗の袖を掴んだ。
恋愛感情はなかったけど、家族みたいな存在で、私にとってはお兄ちゃんみたいな人。

いなくちゃいけない人。





「じゃあ明梨、早く家に入って。」






「うん。またね。」






そして家に帰って、明日の準備をして、ベッドに入った。






「…楽しくなるといいな。」







そんなことを思いながら眠りについた。