「琉斗!琉斗!」








「あ、明梨。あれ、制服?学校行っちゃったの?」






「今はそんなんどうでもよくて!私、一目惚れの人見つけた…。」







「あれ、明梨気づいてなかったの?」






「え?」







「神村って気づいてたから泣いたりしてるのかと思ったよ。」







琉斗はもう気づいてたんだ…。






「明梨はどうしたいの?」





「…頑張りたい。嫌いって言われたけど、頑張りたい。」






「俺は明梨を応援するよ。」







琉斗はそう言って優しく微笑んだ。