背中に

灼熱の太陽を

浴びながら

急いで下校する

ブルーテトラが

餌を待ってるし

そしてアスファルトの熱気が今日を思い出させるし



古文の授業は

歴史と一緒に

夢の中へ

タイムスリップ

みたいな


水泳の授業は

あの子と泳いで

なんだか違うイミで

溺れて


そのうえ

友達が

いなかったりする僕は

なんだか違うイミで

泳げなくて

プールサイドの熱気は僕をつまづかせるし




背中に

エアコンの冷気を

浴びながら

水槽を優しく眺める


今日もクラスで

浮いてたな


僕の心のモヤモヤは

ブルーテトラの

淡い色

みたいな


でも知ってる

中央の青は

青い炎

鮮やかな僕の勇気

僕の静かな勇気


この

ブルーテトラのように

真っ直ぐ

泳げるから


つまづいたり

しないから


明日はちゃんと

泳ぐんだ

明日はちゃんと

泳ぐんだ