君に出逢えて



体育館に向かっていた女が



俺たちに気づいてこっちを見た



俺も女を見ていたので、目が合った…



その瞬間に思った…



ああ、昔の俺と同じ目をしている…


あの……絶望して、何もかも諦めたような…
 
生きることを拒否して、ただここにいるだ

け…何も移していない瞳だ…



コイツを救ってやりたい…


コイツが背負っているものを


かわりに背負ってやりたい…


そう思った……