「心配?」



「うん。このこと言ったら絶対蓮心配するし、向こうに何か言うと思うの。これ以上、私のことで迷惑かけたくないからさ」



「姫歌…」



「だから、内緒」



「わかった」



「ありがとう」



「第5試合を始めます!!A組とC組は並んでください!」



「絶対勝とうね!」



「うん!!」



「試合開始!!」



最初のサーブ権は私たち



そして、サーブを打つのは私



笛の合図と共にボールを打つ



私の打ったボールは真っ直ぐ相手のコートに入った



けれど、あっさりと取られた



それをセッターの子があげる



バコンッッ



は、速い…



私に勝負を仕掛けてきた女の子はすごく強かった



アタックを決めた後、その子が私に目で"優勝は私たちが頂くわ"と言ってきた



その瞬間、私の闘志に火がついた



「奈穂…ポジションかわって」



「え?いいけど…姫歌、アタック…」



「中2までアタッカーだったから」



「わかった。信じてるよ、姫歌」



絶対負けない










それから、接戦は続き第1セットはA組、第2セットはC組が取った



そして、運命の第3セット目



さすがにこれだけ打ってると疲れる…