「わ、忘れてないよ〜?」



ただ奏くんがあまりにもかっこよかったから見惚れてただけで…



「姫歌、お前奏に惚れたら許さねーぞ」



「なんであんたにそんなこと決められないといけないのよ」



「あ?決まってんだろ」



「なによ」



「お前は俺のものだからだ」



「………………」



もういいや、帰ろ…



「あ、おい!待てよ、姫歌!」



後ろでギャーギャー言ってる蓮を無視して私は教室を出た























「あ、そういえばさ、蓮たちに私の居場所教えてくれた子って誰だったの?」



駅から歩いて帰っているとふと、蓮たちに教えてくれたある子のことが気になったので聞いた



「同じクラスの西本さんだよ」



西本さんって確か…蓮と奏くんに唯一興味がない子…



「西本さん、よく気付いたね…」



「まあ、そりゃ〜姫歌ちゃん目立つからね〜」



「え?なんで?」



「俺たちと常に一緒にいるからだろ」



あ〜そーゆーこと…



「それあまりうれしくない…」



「なにか言ったか?」



「なにも言ってないよ〜?」



「姫歌ちゃん、蓮また明日ね」



あれ、もう奏くん家に着いたのか



「バイバイ、奏くん」



明日、西本さんにお礼言わなきゃなぁ〜