お願い…!



生きて…!



「ゴホッ……ゴホッゴホッ」



「意識が…戻った…」



「僕がわかる?!」



意識を取り戻した男の子にそう聞くと



「おう…」



「よかった…よかった…」



ピーポーピーポー



バタンーー



「大丈夫ですか?!」



男の子が目を覚ましたちょうどその時、救急車が来て隊員の人が降りてきてそう言った



「はい。意識不明でしたが応急処置で今さっき意識を取り戻しました」



「ありがとう…えっと…君はいくつ?」



「中学1年生です」



「今の中学生はすごいね」



「いえ…この子もがんばりましたよ」



そう言いながら私は横にいる男の子の背中をポンッと叩いた



「そっか…ありがとうね」



「僕はなにも…」



と言って照れる男の子



「それでね、君たちに救急車に乗って病院まで一緒に来て欲しい」



「わ、わかりました…」



私は制服に着替え男の子と一緒に救急車に乗った











病院に着き、病室に運ばれた男の子の所に家族らしき人達が来た



「あなたが救ってくれた子…?」



「はい」



そう言った瞬間



ギュッ



「え…?」



突然、抱きしめられた



「ありがとう…!…を救ってくれてありがとう…!」