「っ……破壊力やばすぎだろ」



「えっ?」



「俺だって、姫歌を手放す気はないし、姫歌以外の人なんて考えるつもりもない」



蓮はそう言うと私をさらに強く抱きしめた



「うん…」



「はあー…まじで幸せ」



「……………」



ここは私もって言うべき…?



いやいや!そんな恥ずかしいことなんて言えないし!



「姫歌…?」



ドクンッーー



この声…



覚えてる…



忘れたいのに忘れられない声…



「……お母さん…」



「久しぶ「何しに来たの」」



笑顔になりながら言おうとした言葉を遮って私は怒りをあらわにした



「姫歌…?」



「何しに来たのって聞いてんの!!」



「えっと…「謝りに来たんだよ」」



その声…



「橋本さん…」



「久しぶりだね、姫歌」



「まだ繋がってたんだね。しかも、謝りに来たってなに?今さらなんなの?」



「あの時、姫歌にひどいことして…」



「ほんとに思ってるの?」



「思ってるわよ」



「なら、なんで今も繋がってるのよ!!」



「それはっ…」



「私はなにも話すことなんてない」



「でも、私は姫歌の…」



「今さら母親面?やめてよ…どれだけ私が怖い思いをして、引っ越して苦労したと思ってるの?!」