うわ…野次馬…



「姫歌、行ってみようよ!!」



ここにも野次馬が…



「どうせ、かっこいいイケメンが来た〜とかだよ…」



なんて言いながら、隣の教室を覗くと



「優ちゃんっ?!?!」



女の子たちの悲鳴の原因は優ちゃんだった



な、なんで優ちゃんがここに…?!



……ん?待てよ…



確か、この前再会した時…



ーーー来年から姫の学校に通うから



って言ってたよね…



まあ、来年っちゃ来年だけど…



まさか、新学期に来るとは…



「姫歌、顔死んでる」



「え?」



「あの爽やかイケメン、初詣の時に会った子でしょ?姫歌の幼なじみの」



「うん…いきなりすぎてびっくりなんだけど…」



「やっぱり、女の子たち騒いだわね」



「また睨まれるよ…はぁ…」



「なら、関わらないようにすればいいだろ」



「蓮…」



また不機嫌だし…



「クラス違うんだし」



「そうだけど…」



「つーか、関わんな」



「え"っ…」



「なに?無理なの?」



「ど、努力します…」



怯えながらそう言うと蓮は不機嫌のまま教室に戻っていった



「姫歌も大変ね」



「地獄が見える…」