最強ヤンキーとおてんば美少女

「はあ…」



スタートの位置につくとため息がこぼれた



今はリレーに集中しよ…



「位置について!よーい!」



ズキッ



えっ…?



パンッ!!



突然、右足に激痛が走った



痛い…けど、みんなのためにもがんばって走らなきゃ…



私はなんとか全速力で走った



だけど、結果は2位だった



「ごめん…」



「しょうがないって!!1位の子速かったもん!!」



足の痛みさえなければ…



1位だったかもしれなかったのに…



「姫歌」



「なに?」



「ちょっと来い」



「え?!?!」



蓮は私の腕を掴み、歩き出した



でも、引っ張られてるはずなのに歩きやすいのはなんで?



もしかして、足のケガに気付いてるのかな…?



けど、普通に走ってたし…



ガラガラーー



保健室に着き、蓮はイスに座らせた



「先生いないね…」



「…………………」



なにか怒ってませんかね…?



「蓮?」



「なに?」



「なんか怒ってない?」



「怒ってねーよ」



「怒ってるよ!!不機嫌そうな顔してるし!!まあ、いつもだけど」



「おい」



「うそうそ!!本気にしないでよ…」



「お前…」