「拗ねてないし…てか、こんなにも女子連れてこないでよ…」



「仕方がないだろ、勝手に来るんだから」



「自慢かよ…とにかく、こんなに女子がいたら気分悪くなるから戻るからね」



「ああ」



「なによ、あの女ー!」



「蓮くんと付き合ってるからって調子に乗って!」



「私のほうが絶対いい彼女になれるしー」



はあ…



「姫歌、すごい言いようね…」



みんながいるところまで戻っていると奈穂が呆れた顔でそう言ってきた



「だって、ほんとのことだもん…」



「まあ、確かに」



「あんなことでキャーキャー言えるなんて幸せよね〜〜」



「姫歌…」



「まあ、でも奈穂と二人三脚やれるからいいや〜」



「そうね」



「生徒のみなさんは運動場に集まってください」



「姫歌、行きましょう」



「うん」



体育祭だからなのか、女子は髪を盛ってる人がたくさんいる



すごいボリュームなんだけど…



髪セットするだけで1時間くらいかかってるよ、絶対…



「それでは、みなさん〜思いっきり体育祭を楽しみましょう!!」



はあ…がんばるか…


















体育祭前半戦はあっという間に過ぎ、いよいよ後半戦



「次は二人三脚です。二人三脚に出る人は入場門に並んでください」