パンッ!!!!!



「「誕生日おめでとー!!!」」



「へっ?」



中に入った瞬間、火薬の匂いと共に色とりどりの細い紙が視界に入ってきた



「なんで…みんなここにいるの…」



その部屋には、奈穂、奏くん、矢島、桜さん、柴田さん、蓮のお母さんがいた



「今日、姫歌誕生日だろ?」



「そういえば、そうだった…」



「忘れてたのかよ」



「さすが、姫歌ね」



「姫歌ちゃん、その格好すっごい可愛いわぁぁ〜〜!!!!」



ガバッ!!



「ゔっ…」



勢いよく、走ってきたかと思ったら突然思いっきり抱きしめてきた桜さん



「毎回毎回、やめろ」



蓮はそう言って桜さんから私を奪う



「桜さん…相変わらずですね…」



「姫歌ちゃんも相変わらず、可愛いわねぇ〜〜」



「どうも…」



「おい、母さん。姫歌に抱きつこうとすんなよ」



「え?」



「あらやだ、バレちゃった?」



「姫歌はぬいぐるみじゃ「うぎゃぁぁぁ!!」」



蓮の言葉を遮って叫んだ私



「姫歌!!どうし…」



そう言いながら後ろを向いた蓮は驚いた顔をしてこっちを見た



そりゃ、そうだろう



知らない男の人に抱きしめられてるのだから



誰よ、この人〜〜