「それに?」



「姫歌となら…そういうのやってもいいっていうか…」



「……今日の蓮なんか変だよ」



「おい、それどういう意味だ」



「だって、いつもはそんなこといわないじゃん!!」



「今日だけだ」



「そんなに特別な日なの?今日」



「はあ…お前ってほんと…」



「なに?」



「なんでもない。買ってくるぞ」



一体なによ?



なにかあったっけ?今日



記念日はまだだし…



うーん…



「ダメだ、思い出せない…」



「なにやってんだよ、行くぞ」



「買うのはや!」



「飯、食うぞ」



無視ですか…



「どこに行くの〜?」



「まだ秘密」



「秘密って…」



「すぐわかるから待ってろ」



どこに行くのかわからないまま、私は蓮に連れて行かれた

















「な…なにこれ…」



「見ればわかるだろ?ホテルだ」



「そんなことはわかってるわよ!なにこのデカさ!!」



「ホテルってこんなものじゃないのか?」



「なわけないでしょ!!!」



金持ちって考えてることほんとにわからない…



「中に入るぞ」



「う、うん…」



「そんなに緊張しなくてもいいだろ」



「き、緊張するに決まってるでしょ?!こんな高級なホテル!!」