蓮や奏くんに迷惑かけたくない



「姫歌ちゃん、迷惑かけるからとか思ってないよね?」



「え?」



なんで私が思ってることわかったの…?



「俺たち自分の意志で言ってることだから、迷惑だとか思わないでね?」



「うん…」



でもなぁ…後ろからすごい視線が来るんだけど…



「これから大変だわ…」



「え?なんか言った?」



「う、ううん!なんでもない!」



いつの間に声に出してたんだ…



これから気をつけないと


















キーンコーンカーンコーン



「じゃあ、これでHRを終わる。気をつけて帰れよ。解散!」



先生が帰るのと同時に私も帰る準備をする



あれ、今日ってセールの日じゃない?



急いで帰らないとっ!



そして、私が帰ろうとした瞬間



ガシッ



誰かに腕を掴まれた



ちょっと…!私急いでるのに!



誰よ!私の腕を掴んだのは!



「おい」



こいつか…



「なによ、蓮」



「どこに行くんだよ」



「は?帰るに決まってんでしょ」



「1人で?」



「他に誰がいるのよ。てか、私急いでるんだけど」



「なにかあるのか?」



「セールよ、セール」



「ババアかよ、お前は」