私はいつも通り、教室まで歩いていると



「おい、今日転校生来るらしいぜ?」



「まじ?」



「まじまじ。しかも、超美人らしい!」



「俺、狙っちゃおうかな〜」



「なに言ってんだよ!!お前なんか視野にもいれてもらえないだろ!!」



そう言ってギャハハハと笑うヤンキー



あほらし…



転校生が来るってだけでこんなにも騒げるとかおめでたいやつらだ…



それにしてもこの時期に転校生って珍しい…



どんな子なんだろうな〜



「姫歌、おはよう」



「あ、奈穂おはよう」



考えながら教室に入るとすでに奈穂が来ていた



「ねえ、奈穂。今日転校生来るって知ってた?」



「ああ、知ってるわよ。朝から男子が騒いでた」



「何組だろうね〜」



「私たちのクラスらしいわよ?」



「え?そうなの?」



「うん。上原美鈴の席あいてるし」



「あ、そっか…」



退学にさせられたんだっけ…



「どんな子か楽しみだね」



「そうね」



ガラガラーー



「お〜い、席つけ〜」



「もっちゃん!!今日転校生来るんだろ?俺、早くみたい!!」



「なんだ、もう知ってんのか?なら、転校生だなんて言う必要ないな。入れ」



もっちゃんにそう言われて入ってきた転校生を見て私は固まった