☆表情☆ Side丹羽
学校にやっとのことで着いた俺は、重たい足を車から降ろした。
早足で保健室に向かう。
早く済ませて帰りたいだけ。
本当にめんどうなことを起こす奴だな……。
保健室の前に行き「失礼します」と言うと保健室の中から「来たみたいだね(笑)どうぞ!」という声が聞こえた。
来たみたいだねってなにか話してたのか?
そんなことを思いながらドアを開けて中を見ると………。
「……っ!?」
そこには傷だらけの桜木がこっちを静かに見つめて座っている姿があった。
一応、手当はしてあるが凄い怪我だというのは見て分かるほどだ。
俺は、桜木に近づいた。
「何があったんですか?」
「……」
「桜木さん、話さないと分かりませんよ」
「話す気ないから」
ほらまた、そうやってバッサリと言う。
パッと腕を見たら、凄い切り傷があった。
俺は、とっさにその腕を掴んだ。
「これは?」
冷静さを保って言ってはいるが、とてつもなく焦っていた。
俺らしくねぇ………。
「……いっ……!!!」
「に、丹羽先生?離してやって下さい」
「あ…すみません」
そう言って離すと、桜木は俺のことを睨んできた。
俺は、桜木と話すのをやめて保健室の先生と離すことにした。
倉重達朗先生の奥さんだったよな?
美人だなー…これで30代前半とか…信じらんねぇわ………。
そんな事を思って話しを進めた。
「何があったんですか?」
「親御さんと喧嘩されたそうです」
「それで、あんな怪我を?」
「詳しい事情は、美和ちゃんに聞いて下さい」
またこれかよ……。
一体、俺以外の先生たちは何を知ってんだよ…。
とてつもなくイライラしていた。
「まぁ、こんなに遅い時間だし家まで桜木さんを送ります」
「ありがとうございます!」
「いえ」
俺はそう言うと保健室の先生は元気にお礼を言った。
すると、桜木が不意に立ち上がり俺のところに来た。
「家には帰らない」
「はぁ?!」
家には帰らないって…何言ってんだ?
じゃあどこに帰るんだよ………って話しだ。
「どこに帰るんですか?」
「一輝の家や梨沙の家も無理だと思うし」
「じゃあどうするんですか?」
まさかとは思うけど、野宿とか言わないよな?
こんな傷だらけで………。
それに、女だし。
絶対、危ねぇよ………………。
「丹羽の家に泊まらせて。玄関でもいいから」
「はぁ!?何言ってんだ!!?」
「あははは!いいじゃないですか先生!」
「よくないですから…問題になったらどうするんですか……」
「私の方から上手く言っておきますから!」
「はぁ…?」
なぜか、ルンルンな保健室の先生と顔色1つ変えずにずっと俺を見る桜木。
よく見ると、桜木って美人だな……。
いやいや!生徒相手に何思ってんだよ俺……。
1人でいろいろと考えていると……。
「でわ!お願いしますね!先生!!」
保健室の先生は桜木を、俺の目の前に連れてきて、ニコニコと笑っている。
俺は反論するのもめんどくさくなり、「分かりました」と答えた。
今思ったけど、桜木って表情変えねぇよな…いっつも真顔って感じ?
何でだろうな……俺が腕を掴んだ時は少し顔を歪ませただけで、それ以外は変えなかった。
「桜木さんは表情変えませんね」
そんなことを話しながら、俺の車に向かっていった。
チラッと桜木を見ると………。
「え……」
驚いた…………。
あの桜木が泣きそうな表情だった……。
「すいません…」
と言って、俺は顔を反らせた。
取り扱いが分からねぇ……………。
めんどくせぇ……。
俺、結構なめんどくさがり屋だなと思いながら、桜木を自分の車まで連れて行った___
学校にやっとのことで着いた俺は、重たい足を車から降ろした。
早足で保健室に向かう。
早く済ませて帰りたいだけ。
本当にめんどうなことを起こす奴だな……。
保健室の前に行き「失礼します」と言うと保健室の中から「来たみたいだね(笑)どうぞ!」という声が聞こえた。
来たみたいだねってなにか話してたのか?
そんなことを思いながらドアを開けて中を見ると………。
「……っ!?」
そこには傷だらけの桜木がこっちを静かに見つめて座っている姿があった。
一応、手当はしてあるが凄い怪我だというのは見て分かるほどだ。
俺は、桜木に近づいた。
「何があったんですか?」
「……」
「桜木さん、話さないと分かりませんよ」
「話す気ないから」
ほらまた、そうやってバッサリと言う。
パッと腕を見たら、凄い切り傷があった。
俺は、とっさにその腕を掴んだ。
「これは?」
冷静さを保って言ってはいるが、とてつもなく焦っていた。
俺らしくねぇ………。
「……いっ……!!!」
「に、丹羽先生?離してやって下さい」
「あ…すみません」
そう言って離すと、桜木は俺のことを睨んできた。
俺は、桜木と話すのをやめて保健室の先生と離すことにした。
倉重達朗先生の奥さんだったよな?
美人だなー…これで30代前半とか…信じらんねぇわ………。
そんな事を思って話しを進めた。
「何があったんですか?」
「親御さんと喧嘩されたそうです」
「それで、あんな怪我を?」
「詳しい事情は、美和ちゃんに聞いて下さい」
またこれかよ……。
一体、俺以外の先生たちは何を知ってんだよ…。
とてつもなくイライラしていた。
「まぁ、こんなに遅い時間だし家まで桜木さんを送ります」
「ありがとうございます!」
「いえ」
俺はそう言うと保健室の先生は元気にお礼を言った。
すると、桜木が不意に立ち上がり俺のところに来た。
「家には帰らない」
「はぁ?!」
家には帰らないって…何言ってんだ?
じゃあどこに帰るんだよ………って話しだ。
「どこに帰るんですか?」
「一輝の家や梨沙の家も無理だと思うし」
「じゃあどうするんですか?」
まさかとは思うけど、野宿とか言わないよな?
こんな傷だらけで………。
それに、女だし。
絶対、危ねぇよ………………。
「丹羽の家に泊まらせて。玄関でもいいから」
「はぁ!?何言ってんだ!!?」
「あははは!いいじゃないですか先生!」
「よくないですから…問題になったらどうするんですか……」
「私の方から上手く言っておきますから!」
「はぁ…?」
なぜか、ルンルンな保健室の先生と顔色1つ変えずにずっと俺を見る桜木。
よく見ると、桜木って美人だな……。
いやいや!生徒相手に何思ってんだよ俺……。
1人でいろいろと考えていると……。
「でわ!お願いしますね!先生!!」
保健室の先生は桜木を、俺の目の前に連れてきて、ニコニコと笑っている。
俺は反論するのもめんどくさくなり、「分かりました」と答えた。
今思ったけど、桜木って表情変えねぇよな…いっつも真顔って感じ?
何でだろうな……俺が腕を掴んだ時は少し顔を歪ませただけで、それ以外は変えなかった。
「桜木さんは表情変えませんね」
そんなことを話しながら、俺の車に向かっていった。
チラッと桜木を見ると………。
「え……」
驚いた…………。
あの桜木が泣きそうな表情だった……。
「すいません…」
と言って、俺は顔を反らせた。
取り扱いが分からねぇ……………。
めんどくせぇ……。
俺、結構なめんどくさがり屋だなと思いながら、桜木を自分の車まで連れて行った___
