☆大喧嘩と母親☆ Side桜木
「………っ!!…痛い……!」
アタシは今、学校に向かっている。
なぜかと言うと……。
母親と大喧嘩をして、とんでもない怪我をしてしまったから。
これを1人で治療しろって言われても無理な話だよね。
母親との喧嘩は約10分前の話し。
母親の彼氏のことで大喧嘩になった。
アタシのところは母子家庭で、三姉妹だ。
アタシは、三姉妹の長女だけど、長女らしくない。
女一人でアタシたち3人育てるのは大変だろうけど、彼氏に関しては納得いかない。
アタシは、何年間かは実の父と暮らしてたことはあったけど、妹たちに関しては母親の彼氏のことを"お父さん"と思いきっている。
それに、母親の彼氏は異常にアタシにひっついてくる………。
あの日の時は、あんなことを言ったくせに…。
気持ち悪い。
ただそれだけ。
その事を言ったら、母親にめちゃくちゃにやられてしまって……。
母親の彼氏なんか、ただ見てるだけ。
そんな奴にどうして母親が尽くしているのかが分からない。
「痛いんだけど…この切り傷………」
母親からナイフで1つだけ、切られた所があるんだけど、それが腕なんだよね…。
ほんっと最悪。
そんな事を考えていると学校に着いた。
車を見る限りじゃ学校にはまだ、何人か残ってるみたいで、保健室の先生も残っているみたい。
とりあえず、保健室に行かないと…だよね。
保健室の前に行きノックした。
__トントン
「はーい!」
元気な女の人の声が聞こえて少し安心した。
保健室の先生の名前は、倉重花。(くらしげはな)
梨沙のクラスの担任をしている、倉重達朗の妻。
多分、花ちゃん。
この姿見ると絶対、丹羽野郎に連絡するよね。
はぁー……ダルイ………。
__ガラガラ
「美和ちゃん!?どうしたのその怪我?!」
「母親」
「ととと、とりあえず!ここに座ってて!丹羽先生に連絡入れるから!」
「入れなくていいよ」
「ダメ!」
わたわたとする花ちゃんが、本当に達朗の奥さんなのか、何回も疑ったことがある。
それに、花ちゃんはとても美人でスタイルもいい。
どうして達朗を選んだのか分からない。
「はい!でわ!待っています!」
_ガチャ
花ちゃん一方的に切ったよね?
「丹羽先生に連絡して、こっちに戻ってくるようにしたから!」
「そう」
「で、何があったの?」
「母親の彼氏のことで」
「なるほどね」
そうやって会話しながらも、アタシの怪我の手当をする。
花ちゃんはアタシの家庭事情を知っている。
というか、この学校で知らないのは丹羽くらいだろうね。
「妹ちゃんたちは?」
「なにもなってないよ」
「ならいいんだけど……」
花ちゃんは少し笑って手当を続けた。
アタシは意を決して、花ちゃんにずっと聞きたかったことを聞いてみた。
「花ちゃんはさ」
「ん?」
「何で、達朗と結婚したの?」
「それはね?あの人となら一生やっていけるって思ったからよ(笑)」
「へー」
微笑んだ花ちゃんは30代前半には見えないくらい、とても綺麗だった。
「美和ちゃんはこんなに綺麗で可愛いのに……怪我の痕なんて、残ったら大変だわ!」
「え?」
花ちゃんが言ったことが頭に入ってこなかった。
今、なんて言った?
綺麗?可愛い?え?
「美和ちゃんはさー自分で分かってないと思うけど、めちゃくちゃ美人さんなんだからね!」
確かそんな事を前に、梨沙から言われたような気もする……。
なんて返したらいいのか分からなくなり、とりあえず「ありがとう」と返しておいた。
少し嬉しい気持ちになった午後8時くらいのことだった___
「………っ!!…痛い……!」
アタシは今、学校に向かっている。
なぜかと言うと……。
母親と大喧嘩をして、とんでもない怪我をしてしまったから。
これを1人で治療しろって言われても無理な話だよね。
母親との喧嘩は約10分前の話し。
母親の彼氏のことで大喧嘩になった。
アタシのところは母子家庭で、三姉妹だ。
アタシは、三姉妹の長女だけど、長女らしくない。
女一人でアタシたち3人育てるのは大変だろうけど、彼氏に関しては納得いかない。
アタシは、何年間かは実の父と暮らしてたことはあったけど、妹たちに関しては母親の彼氏のことを"お父さん"と思いきっている。
それに、母親の彼氏は異常にアタシにひっついてくる………。
あの日の時は、あんなことを言ったくせに…。
気持ち悪い。
ただそれだけ。
その事を言ったら、母親にめちゃくちゃにやられてしまって……。
母親の彼氏なんか、ただ見てるだけ。
そんな奴にどうして母親が尽くしているのかが分からない。
「痛いんだけど…この切り傷………」
母親からナイフで1つだけ、切られた所があるんだけど、それが腕なんだよね…。
ほんっと最悪。
そんな事を考えていると学校に着いた。
車を見る限りじゃ学校にはまだ、何人か残ってるみたいで、保健室の先生も残っているみたい。
とりあえず、保健室に行かないと…だよね。
保健室の前に行きノックした。
__トントン
「はーい!」
元気な女の人の声が聞こえて少し安心した。
保健室の先生の名前は、倉重花。(くらしげはな)
梨沙のクラスの担任をしている、倉重達朗の妻。
多分、花ちゃん。
この姿見ると絶対、丹羽野郎に連絡するよね。
はぁー……ダルイ………。
__ガラガラ
「美和ちゃん!?どうしたのその怪我?!」
「母親」
「ととと、とりあえず!ここに座ってて!丹羽先生に連絡入れるから!」
「入れなくていいよ」
「ダメ!」
わたわたとする花ちゃんが、本当に達朗の奥さんなのか、何回も疑ったことがある。
それに、花ちゃんはとても美人でスタイルもいい。
どうして達朗を選んだのか分からない。
「はい!でわ!待っています!」
_ガチャ
花ちゃん一方的に切ったよね?
「丹羽先生に連絡して、こっちに戻ってくるようにしたから!」
「そう」
「で、何があったの?」
「母親の彼氏のことで」
「なるほどね」
そうやって会話しながらも、アタシの怪我の手当をする。
花ちゃんはアタシの家庭事情を知っている。
というか、この学校で知らないのは丹羽くらいだろうね。
「妹ちゃんたちは?」
「なにもなってないよ」
「ならいいんだけど……」
花ちゃんは少し笑って手当を続けた。
アタシは意を決して、花ちゃんにずっと聞きたかったことを聞いてみた。
「花ちゃんはさ」
「ん?」
「何で、達朗と結婚したの?」
「それはね?あの人となら一生やっていけるって思ったからよ(笑)」
「へー」
微笑んだ花ちゃんは30代前半には見えないくらい、とても綺麗だった。
「美和ちゃんはこんなに綺麗で可愛いのに……怪我の痕なんて、残ったら大変だわ!」
「え?」
花ちゃんが言ったことが頭に入ってこなかった。
今、なんて言った?
綺麗?可愛い?え?
「美和ちゃんはさー自分で分かってないと思うけど、めちゃくちゃ美人さんなんだからね!」
確かそんな事を前に、梨沙から言われたような気もする……。
なんて返したらいいのか分からなくなり、とりあえず「ありがとう」と返しておいた。
少し嬉しい気持ちになった午後8時くらいのことだった___