☆性格☆ Side丹羽

__ガラガラガラ

「………」
「桜木さん1時間目に間に合うようにしましょうか」
「うっさい」
「言葉遣いもなお……」
「黙って」

はぁー……。
1時間目が終わり、桜木が来たと思ったらこれだ。
よりによって1時間目が理科。
俺が担当する教科だった。
桜木はなんでもバンバン言う性格なのだろうな。

「美和ー!おっはよー!」
「うるさい一輝」
「美和ー屋上行こう!」
「いいよ。梨沙たちも呼ぼう」
「桜木さん!授業には出て下さい!あと、ピアスも外して制服もちゃんと着て下さい。大瀬戸君もですよ?」
「わかってるーわかってるー」
「……」

疲れる……。
大瀬戸君は穏和な性格でいいのだが……。
桜木はなんてゆうか何も表さない感じ?てゆうか……読み取りにくい……。
こっちが注意しても反抗するか無視するかのどっちかであって、言ったって意味がない。
ほんっとうになんなんだ?
なぜ、このクラスの担任になったんだよ……。

イライラしても仕方がない。
次は空きだから、ゆっくりしよう。
あんまり考えないようにしよう……………。

__キーンコーンカーンコーン

2時間目を知らせるチャイムが鳴った。
俺は、職員室にゆっくりと足を運んだ。

「丹羽せんせーーーーーい!」
「はい?」

廊下から渡り廊下まで走ってくる先生が居た。
数学の先生だ。
確か2年3組は2時間目が数学だった……?
何かあったのか?

「大瀬戸と桜木は?!」
「屋上に行くとか言ってましたけど?」
「あっ!そうなんですね!丹羽先生!2人を呼んできて下さい!」
「はぁ?」

思わず言ってしまってハッとしたが気づいてないようで良かった。

「よろしくお願いします!」
「……分かりました」

俺がそう言うと、数学の先生はドタバタと戻っていった。

「屋上って遠いじゃねぇかよ…」

今思ったけど、俺って結構なめんどくさがり屋だよな……。
こりゃ直さなきゃやべぇな…………。

そう思いながら青空を見上げて思ったことだった___