☆誘い☆ Side丹羽

あのあと、桜木泣き止み、大瀬戸たちのところに行ってみたら………

「スー……スー…」

3人共寝ていた。
なんだ?このオチ。
アニメかなにか?
てか、俺と桜木、そんなに話してたか?
それか、遊びに飽きて寝たのか?
いや、その前に…………………

「よく寝れるよな」
「そーゆー人たち」
「だな」

呆れた……。
こんなにもあっさりと……………………。

1人で、そんなことを考えていると……。

「さっさと起きろ」
「はい、すぐに起きます」

は?いや………は?
桜木が、鬼のような顔で「起きろ」と言ったら、すぐに起きた3人。
いや待てよ………おかしいよな?
いや完全におかしいな。

さっきまで普通に寝てた奴らが、すんなり起きた?
もしかして………。

「寝たふりですか?」
「あったりまえー」
「丹羽ちゃん分からなかったの?(笑)バカ?(笑)」
「アホだなー丹羽!(笑)」

結論から言おう。
物凄くうぜぇーーーー!
コイツらなんなの!?
マジ俺に迷惑掛けてぇだけなのか!?

本気でムカツク。
何がやりてぇんだ? 

「丹羽ー腹減ったー!」
「そうだぞ!腹減ったわ!」
「なにかないー?丹羽ちゃん何か作ってー!」
「君たちねー………」

俺は、パッと腕時計を見てみると、時計の針はすでに1時30分を指していた。

もうそんな時間か………。

そんなことを思っていると………。

「丹羽さー」
「なんですか?」
「そろそろ普通に話そうぜ」
「そうだよ丹羽ちゃん!」
「ならそうする…敬語とか疲れるしな」
「やべぇ……丹羽が普通に話すと格好良さが増した」
「それな!」
「よな」

なんか知らねぇけど、盛り上がっている大瀬戸と宮本。
コイツら2人はテンションが高すぎて疲れる。

俺は、前を見ると、悲しそうな顔をしてこっちを見ている桜木がいた。
でも、桜木はすぐに目線をずらした…。

俺…何かしたか?
 
そんなことを思った、騒がしい午後のことだった…____