☆家庭事情と過去③☆ Side桜木
アタシは、愛に溺れることが怖い。恐ろしい。
アタシが、恋愛に臆病になったのはお母さんのこともあるが、中学の頃の出来事にもその原因はある。
※過去※
アタシが、中学1年の頃。
本気で好きで、好きで好きで仕方がなかった人が居る。
その名前は、"小金祐毅"(こがねゆうき)。
考えてみれば、あれは罠だったのだろう。
小金はアタシに告白してきて、もちろんアタシは、好きだったからOKした。
けど………1ヶ月の記念日のとき……。
アタシは、信じられないことを、聞いてしまった………。
悪夢は、あの日にやったてきた……。
アタシは、学校が終わり。
毎日小金の部活が終わるのを待っていた。
アタシは、帰宅部たったけど小金はバスケ部だった。
バスケの才能はピカイチで、凄く上手でプロも絶賛するくらいだった。
バスケをしている小金を見て、惚れたのも本当のこと。
そして、悪夢はきた…………。
休憩時間になったのか、バスケ部員がぞろぞろと体育館から出てきた。
何か、アタシを見てコソコソと話していた。
アタシは、それが気になって3、4人が話している内容に、耳を傾けた。
すると…………。
「小金の彼女ってあそこに座ってる奴だろ?」
「はぁ?何言ってんの?朱雨(しゅう)ちゃんだって」
「いや、4組に居る佐々木じゃねぇの?」
「アイツ、一体何人の女と付き合ってんだよ」
「小金はモテるから、仕方ねぇよ」
「それに引っかかる女もどうかと思うけどな」
アタシは、涙が溢れた………。
小金の事が、好きで好きで仕方なくて……。
それのうえ、小金から告白してきたからそれが嬉しくて…………。
声殺して泣いていると……。
「何泣いてんの?」
小金がうずくまって泣いているアタシの側まできて、アタシの隣にしゃがんだ。
けど、もうコイツは信じられない。
「嘘…なの………?」
「は?」
小金はとぼけた…。
アタシは、思いきって言った。
「アタシ以外に……付き合っている人…居るんでしょ……?」
アタシがそう言うと、小金は普通に答えた。
「いる」
アタシは、居ないって言ってほしくて…。
嘘でもいいから、お前だけだって言ってほしくて…。
けど、そんな願いとはかけ離れた答えが返ってきた。
「なんで……っ!?」
アタシは、泣いてグシャグシャな顔をあげて小金を見て言った。
小金は、言った。
「顔が美人だから」
って………。
顔がいいからっていう事だけだった。
その日からだった。
アタシが問題児なったのは……。
男という生き物を信じなくなったのは…。
恋愛に臆病になったのは…………………。
でも、一輝は違った。
一輝だけは、他の男と違った。
あの事を聞いた一輝は、小金をボコボコにした。
小金は、転校した。
けど、アタシの居場所は無かった。
一輝以外、皆敵だった。
"小金を大瀬戸を使ってボコボコにした、卑怯な女"
そんな風に言われてたけど、一輝だけは側に居てくれた。
アタシが、家でいろいろな事があるって知っても側に居てくれた……。
何があっても側に居てくれた……。
※過去終わり※
アタシは、愛に溺れることが怖い。恐ろしい。
アタシが、恋愛に臆病になったのはお母さんのこともあるが、中学の頃の出来事にもその原因はある。
※過去※
アタシが、中学1年の頃。
本気で好きで、好きで好きで仕方がなかった人が居る。
その名前は、"小金祐毅"(こがねゆうき)。
考えてみれば、あれは罠だったのだろう。
小金はアタシに告白してきて、もちろんアタシは、好きだったからOKした。
けど………1ヶ月の記念日のとき……。
アタシは、信じられないことを、聞いてしまった………。
悪夢は、あの日にやったてきた……。
アタシは、学校が終わり。
毎日小金の部活が終わるのを待っていた。
アタシは、帰宅部たったけど小金はバスケ部だった。
バスケの才能はピカイチで、凄く上手でプロも絶賛するくらいだった。
バスケをしている小金を見て、惚れたのも本当のこと。
そして、悪夢はきた…………。
休憩時間になったのか、バスケ部員がぞろぞろと体育館から出てきた。
何か、アタシを見てコソコソと話していた。
アタシは、それが気になって3、4人が話している内容に、耳を傾けた。
すると…………。
「小金の彼女ってあそこに座ってる奴だろ?」
「はぁ?何言ってんの?朱雨(しゅう)ちゃんだって」
「いや、4組に居る佐々木じゃねぇの?」
「アイツ、一体何人の女と付き合ってんだよ」
「小金はモテるから、仕方ねぇよ」
「それに引っかかる女もどうかと思うけどな」
アタシは、涙が溢れた………。
小金の事が、好きで好きで仕方なくて……。
それのうえ、小金から告白してきたからそれが嬉しくて…………。
声殺して泣いていると……。
「何泣いてんの?」
小金がうずくまって泣いているアタシの側まできて、アタシの隣にしゃがんだ。
けど、もうコイツは信じられない。
「嘘…なの………?」
「は?」
小金はとぼけた…。
アタシは、思いきって言った。
「アタシ以外に……付き合っている人…居るんでしょ……?」
アタシがそう言うと、小金は普通に答えた。
「いる」
アタシは、居ないって言ってほしくて…。
嘘でもいいから、お前だけだって言ってほしくて…。
けど、そんな願いとはかけ離れた答えが返ってきた。
「なんで……っ!?」
アタシは、泣いてグシャグシャな顔をあげて小金を見て言った。
小金は、言った。
「顔が美人だから」
って………。
顔がいいからっていう事だけだった。
その日からだった。
アタシが問題児なったのは……。
男という生き物を信じなくなったのは…。
恋愛に臆病になったのは…………………。
でも、一輝は違った。
一輝だけは、他の男と違った。
あの事を聞いた一輝は、小金をボコボコにした。
小金は、転校した。
けど、アタシの居場所は無かった。
一輝以外、皆敵だった。
"小金を大瀬戸を使ってボコボコにした、卑怯な女"
そんな風に言われてたけど、一輝だけは側に居てくれた。
アタシが、家でいろいろな事があるって知っても側に居てくれた……。
何があっても側に居てくれた……。
※過去終わり※
