☆終業式☆ Side丹羽

あの時、桜木から暴走した日から月日が流れて、あっという間に夏休みの時期になった。
あの日をさかいに、桜木とはよく話すようになった。
めんどくさいと思っていた日々とは正反対に、今度は楽しかった。
大瀬戸や長田たちとも仲良くなり、話すようになった。

それでもやはり、桜木の問題は絶えなかった。
警察の人にお世話になったり、他校の奴らと喧嘩したりと………。
問題児なのは相変わらずだった。
それでも、俺が注意することに関しては、無視をすることはなかった。
直してないけどな……(笑)

そして、今日は1学期の終業式!
の、はずなのに…………。

「何で君たちはここに居るんですか……」
「よぉ!丹羽!」
「おはよー!丹羽ちゃーん!」
「起きるのおっせぇな(笑)」
「……おはよ」

いつもの4人が、俺の家に溜まっていた。
俺……カギ閉めてたよな?
閉めたよな?
なのになんで、この4人は入って来てんだよ……
てか、その前に……

「今日は終業式ですよ?」
「休む」
「ハモらないで下さい」

見事に4人全員がハモり、少し気が引けた。
俺は、学校に行く準備をして、4人に「大人しくしとくように」と言い残して、家を出た。

※終業式※

不安…………。
家が心配…………………。
はぁー……早く終わらねぇの?
マジでイライラするんだけど…………。
あの4人だ。
特に、大瀬戸や宮本は危険だろうな…。
絶対、俺の家…無事じゃねぇよな…………。

「……始業式には、新しい先生が1名来られますので楽しみにしておいて下さい!でわ!解散!」

やっとかよ!?
てか、新しい先生か…………。
どんな人が来るのだろうか。
少しワクワクしていた。

あっ家に帰らねぇと……………。

俺は、小走りして車まで向かい、自宅に向かった_