☆暴走②☆ Side丹羽

朝起きると、桜木は家に帰っていた。
ご丁寧に置き手紙も置いてあり、今日は学校に来ないこと分かった。
俺はゆっくりと準備をして、学校に向かった。

※夕方※

今日は、特に何もなかった。
少し虚しい感じがしたが、それは多分、桜木が居ないからだろう。
時計は6時を指していた。

「そろそろ帰るか……」

イスから立ち上がり、「お疲れ様でした」と言って、車に向かうと…………。

「丹羽!今すぐに美和の家に来てくれ!」
「は?どうして……」
「ウダウダうるせぇな!早く来い!」
「はぁ?」

確かあれは2年5組の宮本晴翔。
うるせぇ奴だな…………。
約10歳年下に、ウダウダうるせぇと言われてムッとしたが見た感じから、尋常じゃないことを察した俺は、少し焦って車に乗った。

「宮本君も乗って下さい。桜木さんの家まで案内して下さい」
「おう!」

__バタン!

宮本を、車に乗せて発車させた。
次はここ!や左!など言われながら運転して約10分………。
桜木と俺の家が、それほど遠くないことに気づいた。
だから、桜木は自分で帰ったのか………。

「早く降りろよ!丹羽!」
「…………」

やっぱり少し納得いかない………。

モヤモヤとした気持ちで、桜木の家の前に行った______