☆暴走①☆ Side桜木

あの後、丹羽が風呂から上がって寝ることした。
丹羽はソファで寝ると言って、ベッドを譲ってくれた。
少し寝るのに抵抗はあったけど、疲れていたためすぐ眠った。

そして、今は朝。しかも、4時。
アタシは丹羽に
"今回の件はありがとう。助かった。アタシは今から、自分の家帰るから。今日、学校に行かないから。"という、置き手紙を置いて丹羽の家を出た。

鎖でも付いているんじゃないかってくらいに重たい足を少しずつ家に向けて動かした。
驚いたことに、丹羽からアタシの家まで同じ方向で遠くない。
これから、お世話になるかも知れないな……。

___ガチャ
__パタン

家に帰り着いて、ドッと疲れが出た………。
自分の部屋に行きまた、眠りについた……。


※夕方※

__ドン!
_____バキ!
_ガシャン!

「美和!何やってるの!?」
「……………」

今、自分が何やっているのか分からない。
ただただ、ずっと、暴れていた_____

ドアもバキバキで、壁も穴が開いていて、窓ガラスも割れていて、血がついている……
アタシの中で、何かがキレたのだろう。
暴走していた_______

「美和!やめろよ!」
「お姉ちゃーん!うわぁーーーん!」
「お姉ちゃんやめてよー!」
「美和!しっかりしてよ!」
「やめなさい!」
「俺!丹羽に言って来る!」

一輝、梨沙、晴翔、母親、妹達の泣き声……
いろいろな声が聞こえる……
けど…………止まらない……。
誰か止めて………。
そう思うけど、物は壊れていくばかり。

その時、不意に丹羽の顔が浮かんだ___