☆問題な生徒と俺の日常☆ Side丹羽

俺の名前は、丹羽正俊。
高校教師をやっていて、今年で3年目。
ここの高校では1番若いらしく、26歳だ。
身長は180cmくらい。
よく女子生徒からは"カッコイイ"と言われるがあまりそうは思わない。
何がカッコイイのだか…………。

生徒たちとは約10歳差か………。
少し親近がある。
2年3組の担任をやっていて、理科の教師であり、生徒指導担当。
まだ、3年なのにこの重量。
本当に憂鬱だ。

特に、俺のクラスには問題児が2人居る。
1人は大瀬戸一輝。(おおせとかずき)
大瀬戸はまだ可愛い方だ。
問題は、もう1人の桜木美和。
桜木については何か諸事情があるらしいが俺は知らない。
この2人は本当に手がかかる。
はっきり言ってめんどうだ。
はぁー……。

___キーンコーンカーンコーン

「は?もう、そんな時間?」

いろいろと考えていたせいか、HR(ホームルーム)を知らせるチャイムが鳴った。
よいしょという掛け声をかけてイスから立ち上がる。

「丹羽先生、大丈夫か?」
「……え?あっ…倉重先生」
「ボーッとしてたぞ!3組に居る桜木と大瀬戸のことでも?」
「えぇ…まぁ……」
「あの2人は手がかかるもんなー」
「そうなんですよ」
「まぁ俺のところの長田も結構キツイぞー」

そんな話しをしながら、2年のクラスへ歩いていた。
あぁ…そーだった。
倉重先生のところにも問題児が居るんだった。
長田梨沙。(ながたりさ)
また、彼女も桜木の友達だそうで、結構性格がキツイらしい。
確か2年1組……だったよな?

「どうですか?長田さんの方は」
「相変わらずだよ」
「やはりですか……」

ガヤガヤとした声が近づいてきた。
まだ、朝だというのにとてつもなく気がダルイ。
今日もまたあの2人を怒ることになるのか……。
そう思うと帰りたくて仕方がない。

「お互い頑張りましょうかね」

そう言って少しいたずらっぽく笑った倉重先生。
俺より少し背は低いが30代半ばには見えない。
俺は少し遅れて「はい」と返事をして、自分が担任する3組の教室へ足を踏み入れた。

これが俺の日常だ__