「……わたしもね、ずっと竜也のこと、好きだったんだ」 そう、言葉にすると、恥ずかしくなる。 でも……竜也の言葉がこんなにうれしかったんだもん。 わたしの思いだってちゃんと竜也に言葉で伝えたい。 改めて言葉にすると、夢のような出来事が現実だと実感する。 「花澄……」 「ありがとうね。すごくうれしい……」 竜也が再びわたしを抱きしめる。 「オレもうれしい。花澄のこと、ずっと好きだったから……」 竜也の言葉が体中に染み渡る。 温かい竜也の胸の中に顔を埋めた。