桜のつぼみが膨らみ始めた頃。 わたしの心のなかも膨らみ始めた。 受験が終わってから見かけた一人の男の子。 背は低くて、クリクリっとした目で空を見上げてたかわいらしい横顔……。 小さくてキレイな顔のラインに息を呑む。 しばらくそこで彼を見つめて、時間を忘れてた。 正直、忘れられなかったんだ。 心の奥底でずっと光を放ってた。 それがさらに光を放つように見つけてしまったんだ。 新学期の教室で――。