「何の話?」 大好きな人の声が聞こえて慌てて振り向くと、竜也が立っていた。 「な、なんも……ない。てか、何よ!」 思わずムキになって答えてしまう。 本当、成長しない自分が情けない。 「何って、ここ、オレの席だし」 「あ……もう、授業始まるんだ……」 わたしは静かにそう呟いて席に戻る。