幼馴染の魔法






そのまま、わたしと淳の関係は何も変わらないまま卒業式となった。
結局、淳は何度高校をきいてもこたえてくれなくて。
たぶん……淳の頭の良さなら、一番頭がいいところにいったんだろう。
わたしはといえば、偏差値は55と普通の公立校。無難なところだ。

「みーなみ! 卒業おめでっと!」

「鈴も、おめでと」

「高校でも、よろしくね!」

「うん」

鈴も、わたしと同じ高校を受験して、見事合格。

「しっかし、あんたの幼馴染は卒業式になっても、人気だねえ」

「……」

私の幼馴染の淳は、見事女の子に囲まれている。
そんな幼馴染をみて、私はため息。

どうせ、女の子たちはみんな淳のブレザーのボタンを狙っているのだろう。

「ボタンなんて……」

「ん? なんか言った?」

「え、ううん、なんでも! 卒業パーティ行く前に一回家に帰るね」

「私はもうちょっとみんなと話してようかな」

「そっか。じゃ」

私はゆっくりと校門をでようとすると、校門の前で立つ淳をみて、思わず立ち止まる。