それは、突然の事だった。

ランスロットはアーサーが待つ玉座の前に呼び出され、円卓の騎士達全員の前で問い掛けられる。

「ランスロット、グェネヴィアと密通しているというのは本当か」

「!!」

その事実を知らなかった円卓の騎士達に、衝撃が走る。

ベディヴェール、ケイ、モルドレッド、パーシヴァルといった騎士達も、黙して語らぬまま。

傍らにいたグェネヴィアは、ただ俯いてドレスの裾を握り締めている。

「どうなのだ、ランスロット」

「……」

アーサーの玉座の前で片膝をついていたランスロットは。

「俺は…」

絞り出すような声で告げる。

「俺は王妃様を…愛しております」