アーサーを先頭に、騎士王軍は進んでいく。

草木一本生えない、不毛の荒野カムラン。

ここが蛮族亜人種の住まう土地。

そしてここがモルドレッドの本拠地。

「こんな場所にグェネヴィアは囚われているのか…一刻も早く救い出してやらなければ」

手綱を握り締め、アーサーは決意を新たにする。

そして。

「陛下、そしてケイにパーシヴァル」

アーサーを護衛するように馬を進めていたガラハッドは言った。

「この先で遭遇するモルドレッドの配下とは、俺が決着を付けます。どうか任せて頂けませんか?」

「…ガラハッド?」

ガラハッドの発言に訝しげな顔をするケイ。

その真意が汲めないうちに。

「現れたようだ」

ガラハッドは馬の足を止めた。