「わぁ…」
平日にも関わらず大勢の人々
スーツ姿のサラリーマン
観光に来ている外国人
居酒屋のキャッチ
少し道を歩いてみると、
「キャバクラはいかがですかー?優良店ご案内しますよー!」
無料案内所と書かれたそこでは
若い男の人が客引きをしていた
「すごいなぁ…」
初めて見る光景ばかり
だけど私は何故か
この世界がとても居心地良く感じた
そんな時だった
ふと視線を移した
「……き、綺麗…」
思わず唾を呑んだ
その視線の先には
きらびやかなドレスに身を包み、髪も綺麗に結わえられた美しい女の人
ピンっと伸ばされている背筋、顔は良く見えなかったがオーラが全然違ったんだ
あの凛とした雰囲気が私の視線を釘付けにさせた
私はしばらく目が離せなかった
これがキャバクラ嬢
「私もいつかあんな風に…」
そうやってぼんやり考えながら歩いていた
すると…
「ねえねえ!きみ!」
いきなり後ろから声を掛けられた
びっくりして振り返ると
…そこでもまた、私は視線を奪われた
ミルクティーブラウンのセットされた髪
オシャレに着こなされている洋服
首にはシルバーアクセサリー
ホスト
一目で分かったんだ
だって…
またオーラが違ったから
しばらく私は何も言えなかった
そしたら
「君さ、さっきからずっとうろちょろしとるよな。若そうやけど…何歳なん?」
「え…」
関西弁で話す、目の前にいる綺麗な男の人
何故かちょっと怖くなった
『逃げたい…』
しばらく無言が続いた
「……」
「......」
「…なあ」
先に口を開いた彼
「ちょっとついてきて?」
「え?……わっ!」
そのまま私はいきなり手を握られ強引に引っ張られた
「え、ちょ、ちょっと!何するんですか?!」
そう聞いても彼は
「ええからええから!」
そう言って歩き続けた…
平日にも関わらず大勢の人々
スーツ姿のサラリーマン
観光に来ている外国人
居酒屋のキャッチ
少し道を歩いてみると、
「キャバクラはいかがですかー?優良店ご案内しますよー!」
無料案内所と書かれたそこでは
若い男の人が客引きをしていた
「すごいなぁ…」
初めて見る光景ばかり
だけど私は何故か
この世界がとても居心地良く感じた
そんな時だった
ふと視線を移した
「……き、綺麗…」
思わず唾を呑んだ
その視線の先には
きらびやかなドレスに身を包み、髪も綺麗に結わえられた美しい女の人
ピンっと伸ばされている背筋、顔は良く見えなかったがオーラが全然違ったんだ
あの凛とした雰囲気が私の視線を釘付けにさせた
私はしばらく目が離せなかった
これがキャバクラ嬢
「私もいつかあんな風に…」
そうやってぼんやり考えながら歩いていた
すると…
「ねえねえ!きみ!」
いきなり後ろから声を掛けられた
びっくりして振り返ると
…そこでもまた、私は視線を奪われた
ミルクティーブラウンのセットされた髪
オシャレに着こなされている洋服
首にはシルバーアクセサリー
ホスト
一目で分かったんだ
だって…
またオーラが違ったから
しばらく私は何も言えなかった
そしたら
「君さ、さっきからずっとうろちょろしとるよな。若そうやけど…何歳なん?」
「え…」
関西弁で話す、目の前にいる綺麗な男の人
何故かちょっと怖くなった
『逃げたい…』
しばらく無言が続いた
「……」
「......」
「…なあ」
先に口を開いた彼
「ちょっとついてきて?」
「え?……わっ!」
そのまま私はいきなり手を握られ強引に引っ張られた
「え、ちょ、ちょっと!何するんですか?!」
そう聞いても彼は
「ええからええから!」
そう言って歩き続けた…

