あたしの前の彼





「…あれだろ、この前ななのエロい声聞いて興奮したんだろ」


「……こっ、興奮なんて!!!!」

必死に、隠そうとした。


実際、わたしもそれを感じていたからだ。

最初はなな先輩を軽蔑してるんじゃないかと、思っていたけど


“「真っ白」で「清純」ななな先輩があんな声を、しかも兄と”

と、勝手ながら気持ち悪い考えをしてしまったのではないか。
それから、罪悪感で向き合えないんではないか。



そうやって、自分に嫌悪感をかんじていたんだ。