あたしの前の彼





「わ…わかった!言う…!から…」

観念した様子のななは俺の方に身体を向けて、目だけでこっちを見た。


さらっと上目遣いなんてしてんじゃねーよ。
おまえ可愛いんだからもっと自覚しろよ。


「ひ…ひろとっ…んぅ!?」

こんなの健全な男子中学生には毒すぎる。
我慢なんて子供の俺にはまだ出来ない。


我が理性のまま、ななに噛み付くようなキスをした。
これはマズイ。泣くとおもった。

ななは、案の定瞳にたっぷり涙を浮かべながら真っ赤な顔してた。


でも、そんな顔で

「…海斗…もっかい…して…?」

とか言いやがった。